理事長挨拶

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未来へ共に生きぬく力

同朋学園は、鎌倉時代に親鸞聖人が開いた浄土真宗という仏教の教えのもとに開学した教育機関です。この学園は、「同朋和敬」を建学の精神としています。
「同朋」とは親鸞聖人の言葉で、教える者と学ぶ者は師弟関係ではなく、共に学ぶ仲間であるということを意味しています。「和敬」は、みなさんがご存じの聖徳太子の言葉からいただいたものです。誰にとっても自分のいのちは尊く、全てのいのちが平等に尊い。だからこそ、お互いがそれぞれの違いを認め、思いあう世界になることを願い、共に学び続け、共なるいのちを生きていこうという願いが込められています。「同朋和敬」は、この二つを合わせて同朋学園が造った造語であり、世界に一つしかない建学の精神です。
同朋学園は、100年前に仏教を学ぶ小さな学校から始まりました。その後、この建学の精神のもと、3大学、1高校、1幼稚園を擁する教育機関に発展し、2021年には創立100周年を迎えました。また2022年には、名古屋城に程近い市内中心部に名城公園キャンパスを開設しました。このキャンパスは、名古屋造形大学の学び舎として、また全機関が共有する施設として活用されています。アクセスに優れた立地を最大限活かしつつ、学園が築いてきた歴史と伝統の上に立ち、さらに学園の学びを発展させるよう、理事長としての職責を果たしたいと思います。
現代の日本社会は混迷を極めています。不安を煽る言葉がSNSに乗って世の中を飛び回っています。価値観が多様化し分断も多く見られる社会を、皆が不安を抱えながら生きていくことを強いられています。そんな時代だからこそ、互いを認めあい、敬いあいながら共に生きていく力が必要と考えます。
私は、教育者であると同時にグラフィックデザイナーでもあります。不安に満ちた社会の中で、人と人の間のコミュニケーションのあり方はとても大きな要件です。社会の向かうべき方向性を示し、未来をデザインしていくことが、私に課せられた理事長としての使命と考えています。

同朋学園 理事長 伊藤豊嗣

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