同朋学園は、親鸞聖人の教えである「“共なるいのち”を生きる」を建学の精神として、同朋大学、名古屋音楽大学、名古屋造形大学、同朋高等学校、同朋幼稚園の5機関を擁して、それぞれが仏教的精神に基づく教育を実践し、社会に有為な人材を育成することを使命とする学校法人であります。
 
 本学園は、江戸時代の学問所「閲蔵長屋」(1826年)に始まります。本学園の長い歴史には、この学園を支えてきた多くの先人達の願いがあります。私はこれまで先人達が築いてきた輝かしい歴史と伝統の上に立って、更に本学園を発展させるべく、現代的課題を克服し、改革・革新を続けて行くのが私に課せられた理事長としての使命であると深く思うところであります。

 少子・高齢化社会を迎え、就学人口が年々減少する現実は、避けて通ることはできません。又、人々の価値観が多様化して社会は複雑さを増しております。更にこれらに加えて東北大震災に見られる自然の猛威や福島原子力発電所の事故における人智の無力さを目の前にして、社会は将来の方向性を定めることが出来ず、混迷の度を深めております。
本学園がこれらの厳しい現実を乗り越えて更に発展を遂げていくためには、建学の精神を共有している五機関が、独自性を発揮しながらも、相互に協力、共同していかなければなりません。そして、本学園に籍を置く教職員一人一人が、学園創設者が教育に掛けた情熱に思いを致し、自らを高めていくことが必要であります。

 本学園の建学の精神である「同朋和敬」は、なれ合うことではなく、個々人が厳しい人間観をもってそれぞれが責任を果たすということでなければならないと考えます。私は、本学園の理事長として「同朋和敬」の精神のもと、力の限りを尽くして、その職責を果たしてまいる所存であります。      

 江湖各位の建設的な協力を乞う次第であります。

同朋学園 理事長 甲村 和博